キッチンに立つたび、毎日使っているスポンジ。 食器や調理器具を洗う大切なアイテムなのに、じつは「家の中で最も細菌が繁殖しやすい場所」と言われているのをご存知でしょうか。
見た目はきれいでも、ぬめりやニオイを感じたら危険信号。 そのまま使い続けると、スポンジ経由で菌が食器や手指に広がってしまうリスクも。
この記事では、家庭にあるもので簡単にできる、効果的な除菌法を3つご紹介します。 どれも実際に衛生管理のプロたちが推奨する方法です。
1|電子レンジで除菌する方法(加熱で99%以上除菌)
✅ 必要なもの:水・耐熱容器・電子レンジ
✅ 効果:大腸菌やサルモネラ菌などを99%以上除去(※米国農務省・FDA発表)
やり方:
- スポンジをしっかり濡らし、耐熱容器に入れる(乾いたままはNG!)
- ラップなしで電子レンジ(600W)で1分〜1分半加熱
- 冷ましてから取り出す(やけど注意)
ポイント:
・水分があることで蒸気熱除菌が効果的に働く ・週に2〜3回実施がおすすめ ・メラミンスポンジや金属が含まれる素材には使用不可
2|塩素系漂白剤でつけ置き除菌(最も確実な方法)
✅ 必要なもの:塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)、水、バケツ
✅ 効果:ほぼすべての雑菌・カビ・ウイルスを除去
やり方:
- 水1Lに対し、キャップ1杯(約25ml)の漂白剤を混ぜる
- スポンジを完全に沈め、5〜10分つけ置き
- しっかり水ですすぎ、陰干しして乾かす
ポイント:
・除菌力は最強クラス ・色柄モノは変色することがあるため注意 ・使用後は塩素臭が残ることがあるため、しっかりすすぐことが重要
3|重曹+熱湯でナチュラル除菌(子どもやペットにも安心)
✅ 必要なもの:重曹・熱湯・耐熱ボウル
✅ 効果:弱アルカリ性の重曹で、酸性の雑菌汚れを中和・分解
やり方:
- スポンジを耐熱ボウルに入れる
- 大さじ1の重曹をふりかけ、熱湯を注ぐ(完全に浸かるまで)
- 10分ほど放置→冷ましてから水洗い
ポイント:
・環境や肌にやさしく、自然派の方におすすめ ・ウールや天然繊維には不向きな場合がある
スポンジは「1か月に1回交換」が理想です
実は、いくら除菌してもスポンジの繊維自体に傷みや菌の蓄積が進んでいきます。 目安として、スポンジは1か月に1回を目安に交換するのがベスト。
とくにニオイが取れにくくなってきた・泡立ちが悪いと感じたときは、思い切って取り替えてください。
おすすめの使い分け方法
✅ 食器用/排水口・シンク用で分ける ✅ 油汚れがひどい時用に使い捨てタイプも常備 ✅ 吊るす・通気性のいい場所で乾かす
これだけで、スポンジの雑菌リスクは大幅に減らせます。
まとめ
・電子レンジ除菌は週2〜3回の習慣に◎ ・塩素系漂白剤は時短で確実除菌したい日に◎ ・重曹+熱湯は、やさしく除菌したい日に◎
どの方法も一長一短ですが、自分のライフスタイルに合った方法を組み合わせることが重要です。
小さな工夫で、毎日の家事がもっと安心・清潔に。
文:The Numa Timez 編集部(暮らしのヒント担当)
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