いつも笑顔の人が、ひとりで抱えている“静かなしんどさ”
「元気そうだね」と言われるたびに、なんだか胸がギュッと苦しくなる。
心配をかけたくないから、つい笑ってしまう。気を使うのがクセになっている。
でも、実はしんどい。
そんな“見えないしんどさ”を抱えている人に、この記事がそっと寄り添えたら嬉しい。
いつも笑顔の人が抱える“静かなしんどさ”
「いつも明るくていいね」
「ポジティブでうらやましい」
そんな言葉をもらうたび、ありがとうって微笑むけど、心の中では「本当の私はちょっと違うのに」と思っている。
気を使うことが習慣になっていて、空気を読んで動くのが当たり前。
「大丈夫?」と聞かれても、「うん、平気だよ」と答える自分に、嘘をついてるような、でも仕方ないような、複雑な気持ちが残る。
本音を話したい相手がいないわけじゃないけど、
“こんなこと言ってもな…”というブレーキが、いつもどこかでかかる。
しんどさを言語化するのって、思ってる以上にパワーがいる。
だから、黙って笑ってる。
それが、一番ラクにやり過ごせる手段だったりする。
誰にも言えない時、私がしている3つのこと
「しんどい」と言葉にすることさえ億劫な時。
私は、こんなふうにして自分を守っている。
① とにかく寝る:逃げるように眠る
もう考える余裕がないときは、布団にもぐって眠る。
「何もできていない」「また今日も同じことの繰り返し」――そんな思考が止まらなくなりそうな時は、とにかく眠って現実を一度シャットダウンする。
逃げてると思われてもいい。眠ることは、私の回復手段だ。
② お風呂の中で泣く:涙を流すための場所
人前では泣けないけど、お風呂なら大丈夫。
湯船に浸かりながら、湯気の中で小さく泣く。
涙の理由ははっきりしないけど、たまっていた何かが、流れていく感じがする。
③ お守り言葉をつぶやく:“まぁいいか”で一時停止
何もかもうまくいかない日に、私は心の中で「まぁいいか」とつぶやく。
魔法の言葉ではないけど、少しだけ肩の力が抜ける。
「今日はこれでよし」にする練習。
毎日頑張らなくても、ちゃんと生きている。
それでも笑ってしまう自分に、罪悪感を持たないで
「また笑ってごまかしちゃった」
「もっとちゃんと頼ればよかったのかな」
そう思う夜もある。
でも、笑顔って、必ずしも嘘じゃない。
あれは“防御”だったり、“希望”だったり、“演技”というより“癖”に近いものかもしれない。
笑っているからダメなんじゃない。
笑っているから、今日もここにいられた。
それだけで、十分すぎる。
まとめ|“元気なふり”も、生き延びる手段
誰かにとって「元気そうに見える人」も、実は毎日を必死にやり過ごしている。
本音を見せないのは、弱さじゃなくて、優しさかもしれない。
そして、元気なふりをしてる時間も、自分を守るために必要な“盾”だったのかもしれない。
本音を話せる日が来るまで、無理に話さなくてもいい。
今日を乗り越えるための手段としての“笑顔”も、あっていい。
きっと、いつか。
その笑顔が、ちゃんと本音と重なる日がくる。
文:The Numa Timez 編集部(こころのざわつき研究室)
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